軽量級は共に一本勝ちで勝ち上がった田中選手（ＭＡＣ）と吉浜選手（ＭＡＣ）。切れ味鋭い多彩な攻撃で上下段と攻め分ける吉浜選手。それ対して田中選手がパンチとローキックで応戦するが長身を生かした吉浜選手が本戦で田中選手を下した。
中量級は昨年関西で実力を付けた的場選手（ＭＡＣ）と実力者西袋選手（ＭＡＣ）。お互い一歩も引かないガチンコ戦、本戦は西袋選手が終始優勢に試合を進めるが引き分け。
その後、一進一退の攻防が続く中、徐々に的場選手の回転の速い攻撃が効き始め再延長の末、的場選手が勝利を収めた。
重量級は初参戦の福間選手（正伝流空手道中村道場）と必勝の覚悟で望んだ小林選手（ＭＡＣ）の対決。終始つばぜり合いが続く中、思うように攻撃が出せない小林選手。延長後半に福間選手が突きの連打を仕掛け小林選手は押しきった。
女子軽量級は鋭い突きを放つ布目選手（空拳道誠心会）と多彩な蹴り技が武器の金山選手（寺西道場）の対決。一瞬たりとも目を離せないスピーディーな攻防の中、優勢に試合を進めていた布目選手だが本戦注意２が響き金山選手が優勝した。
女子重量級は下突きとインローで責める奥田選手(西山道場)に対し木村選手(渡邊道場)が巧みなポジショニングからの鋭いコンビネーションで攻め本戦で奥田選手を退けた。
シニア軽量級は植野選手（ＭＡＣ）がベテランらしく落ち着いた組手で突きを的確に効かせ稲垣選手（ＭＡＣ）を本戦で退け大会三連覇を達成。
シニア重量級はプレッシャーをかけながら前に出る前澤選手（前澤道場）と下がりながらも的確に技を返す加川選手（ＭＡＣ）の一進一退の攻防が続いたが、再延長まで攻め続けた加川選手に軍配が上がった。
また、全日本空手審判機構（ＪＫＪＯ）により審判団のレベルが上がり、見逃されていた反則攻撃も正確にジャッジされるようになった。そのため、有力選手が反則攻撃により敗れていく試合も目立った。今後、選手はルール内で今まで以上に正確な攻撃をする技術が要求されるであろう。次回は来年２月７日(日)を予定している。
