日付 2014年7月26~27日
今年の夏合宿のテーマは交流。二日間 6 時間の稽古時間を 4 分割して各道場の先生にスペシャルメニューをお願い致しました。
第一部は私奈良・郡山の丸子道仁が担当。ペアストレッチと基本のワンツーについて一歩踏み込んでのレッスンを行いました。①間合いを理解し相手よりも早く当てる。②敢えて相手に打たせて受け反す。③相手の攻撃を捌いて打たれずに反す。の 3 パターンを再確認した後、スローモーション組手を行いました。日ごろ筋力やスピードに頼り過ぎることで無駄な動きが出たり足が止まったりバランスを崩したりを無自覚に行ってしまう点を、スローモーションで行うことで心身ともに脱力して動き・最適な間合いを選択し・構えを維持する訓練になります。全て受け反せる速度で行うことがコツです。大きい相手に対抗するために必要な稽古だと思っています。のっそり軽く打ち合って強くなれるわけないやんかと疑ったそこの貴方、是非お試しあれ!
第二部は香芝の的場彰太先生による JOC 強化合宿仕込みのフィジカルトレーニング。広い体育館をラン・馬跳びで駆け回った後はアニマルトレーニング、犬・アヒル・カエル・ワニ・アザラシ・バタフライと体育館いっぱいに這いずり回り・・・からの、体幹トレーニング!後日うちの道場生に合宿で 1 番きつかった稽古はと聞いたところ「馬跳び」が多かったです。この合宿最強負荷の一時間半、しかし 2 年生の子どもたちも含め全員最後までついてきました。的場先生が極真会館の故大山総裁「技は力の中にあり」について熱く語ってくださいました。ハンガリー世界大会に向けて本当に忙しい中を合宿メンバーの為に時間を割いてくださいました。感謝&拍手!宿泊はかんぽの宿大和平群温泉で 1 日の疲れを流し、美味しい食事に癒されました。懇親会ではカラオケ大会。まずは丸子支部長先生が JFKO 全日本大会でアーティスト N が歌ったアノ曲を熱唱!続いて子どもたちが我こそはと前に出て金爆・アナ雪・グリーン・AKB・etc…そして〆のリンダリンダ爆唱!世代を超えた名曲なのですね!
そして、かんぽの宿さんの許可を頂いて真っ暗な部屋にロウソクを灯し、恐怖の怪談タイム…中学生の光野君→的場先生→私→榮先生→支部長先生の 5 連クギパンチ。さっきまでのカラオケのスーパーテンションだだ下がりで子どもたちの悲鳴がかんぽに轟きました。そして、夜 10 時には皆熟睡モード、一生懸命頑張ったもんな!
2 日目の朝、滋賀県での世界大会強化合宿へ出発する的場先生へ皆で感謝の気持ちとエールを送り、みんな大好きバイキングでエネルギーもフルチャージ!スポセン体育館に戻っての第三部稽古は天理の榮幸治郎先生。人間には利き手利き脚がありますが、敢えて苦手な方を使用して活路を開く、利き側に頼り過ぎず両側をバランスよく使えるようにする。時間をかけて繰り返し行いました。そして、構えを変えながらの打込み稽古、瞬間の隙間を狙って素早く正確に打込む稽古を行いました。自らがなるべく全ての生徒と組めるように心を配りながら、丁寧にご指導いただきました。「大丈夫」「もう少しがんばれ」と、子どもたちに絶えず声掛け参加者の背中を押してくださる姿は奈良 MAC の聖母マリアの如し!
そして、第四部は丸子支部長先生による型の真髄についての稽古。太極に隠された技の数々、普段行っている引き手の本当のかたち、そして空手のルーツ。出てくる話のひとつひとつが子どもたちにとっても目から鱗だったようで、道場に戻って一番感動した稽古は型の稽古であったという生徒が多かったです。中でも回し受け≒カメハメハが気に入ったようでした。「ハッ!」
お昼からは体育館に隣接するプールで自由遊泳、流れるプールにウォータースライダーにチューブやボートまであり、しかも水深が非常に浅く安全で大人も子どもももってこいなプールでした。先生方や中高生の先輩を見つけてジャンケンや合言葉を聞き出して一定時間ごとに食券やジュースやアイスをゲットできるゲームをすると皆テンションマックスで喜んで参加してくれました。安全管理の為に体よく定時連絡させられているとはまるで気づいていないようでした(笑)。こんな感じで猛暑の中過ごした二日間。小学 2 年生から大人まで 27 名が、一人として諦めることなく欠けることなく、互いに引っ張り合いながら完成させた最高の合宿であったと思います。支部長先生が最初に「この合宿をつまらなくするのも、おもしろくするのも、君たちひとりひとり自分次第です。」との言葉に、稽古に余興に全力で応えてくれた結果であると確信しています。この合宿を乗り越えた自信を胸にこれからも共に精進邁進してもらいたいと思います。今回参加できなかった方も、秋には昇級審査会を、また確定ではありませんが 12 月 21 日には支部内交流試合を予定しています。それぞれの挑戦に向かって、奈良 MAC の「克己」を背に前に進みましょう!
この場をお借りして、参加者の皆様、ご多用の中予定を組んでいただいた先生方、応援して下さった保護者の皆さま、平群町の皆様に心より御礼を申し上げます。
丸子道仁